キャンパー旅2日目は広島県呉市へ。 大日本帝国海軍の拠点であり、明治時代に第二海軍区鎮守府が開庁された海軍の街。かつて「東洋一の軍港」と謳われました。今回ワタクシは海軍総司令官の立場から、艦船クルーズに乗り我が海上自衛隊の視察をし、そして「入船記念館」「大和ミュージアム」で我が国の戦史・歴史のお勉強をします。
「呉湾艦船めぐり」は停泊中の護衛艦や潜水艦を間近に見学する観光クルーズ船。海上自衛隊自衛官OBによる案内を聞きながら、迫力の軍港クルージングを楽しめます。所要時間約35分で大人1500円。事前に予約し、大和ミュージアムすぐ近くの呉中央桟橋ターミナル1Fフロアで受付、乗船します。
出発です。オープンデッキから直接艦船を眺めるのがおすすめ。
桟橋ターミナルからすぐ目に入る、超巨大船。ジャパンマリンユナイテッド(JMU)で建造中の、世界最大級のコンテナ船「ONE INNOVATION」だそうです。この日は試験航海・海上公試だったそうです。JMUは戦前の呉海軍工廠であり戦艦大和の造船所であったのですが、現在もこのような超巨大船の建造を行っています。なにもかもケタはずれの迫力に圧倒されました。
訓練支援艦「くろべ」型。自衛官の方々が手をふってくれます。
潜水艦救難艦「ちはや」型。先日の宮古島ヘリ墜落の痛ましい現場から、捜索後帰って来たばかりだったとのこと。
汎用護衛艦「たかなみ」型4番艦・DD護衛艦「さざなみ」。自衛官の方々が帽子を振ってくれます!
対潜ミサイルアスロックやデコイの発射管など、装備品を詳しく解説してくれます。こちらのクルーズ船はかなりマニア向けの解説で非常に面白く勉強になりました。
35分間の航海はあっというま。大変貴重な経験ができました。
街歩きを楽しみながら「入船山記念館」に向かいます。旧呉鎮守府司令長官官舎、今は博物館になっています。
明治時代の洋館という趣き。
内部は司令官の居室、迎賓館です。2Fが各時代の総司令の紹介、呉の歴史を学べる資料館になっています。
街歩きをしながら呉駅へ。うどんの「どんどん」で軽く昼食にしました。
さあいよいよ、呉市海事歴史科学館「大和ミュージアム」へ。数年前も来ましたが人生2回目の来訪です。前回はさらりとしか見学できなかったので、今回はしっかり時間をかけてじっくり見学します。
呉の歴史や、基幹となった製鋼や造船などの科学技術を展示。日本の戦史軍事博物館としては内容、展示物いずれも最大級ではないでしょうか。
南雲中将の短剣がありました。
ブーゲンビルで墜落した山本長官搭乗機・一式陸上攻撃機の破片だそうです。凄いですね。
大日本帝国海軍の酸素魚雷を展示。酸素魚雷がいかに驚異的な兵器だったのか、詳細を学べます。
本物のゼロ戦です。当時活躍した戦闘機のエンジンもいろいろ展示していました。
「大和ミュージアム」は展示物の圧倒的な迫力を感じられ、また詳細な戦史を学べます。素晴らしい博物館の見学ができました。そんな訳で海軍の街・呉の歴史探訪、満喫できました。