2014夏の北海道ツーリング
8/13(水)
羅臼岳登山
8/13(水)は、知床半島の最高峰、標高1,661m、羅臼岳の登山です。登り5時間/下り4時間程度の行程。登山口は岩尾別温泉、木下小屋です。羅臼岳登山の一般的なルートには、
1)日帰りで登山口の往復するルート
2)1泊か2泊で羅臼岳~サシルイ岳~硫黄山~カムイワッカの滝登山口、と知床半島の核心部を縦走するルート
選択肢は2つあります。縦走ルートはいつか、ユメを叶える日まで取っておくことにして、今回は日帰りルートを行きます。
ヒグマは何時でも何処にでもでるようなので、クマ鈴は必ず持ちましょう。あとは運任せです。
朝4時起床。ザック、トレッキングポール、着替え、クマ鈴、水、食糧、カッパ、ライト(ルート上にクマが居座って、明るいうちに戻れなくなる場合があるそうです)、念のためシュラフも持って・・・岩尾別温泉、ホテル地の涯に到着。駐車場がいっぱいなので、近くに通行の邪魔にならないようバイクを停めて。
基本的に、すっとひたすら、樹木帯の中を地道に登ります。北海道の山岳ルートによくある、爽やかで景色の良い道ではありません(泣)。ダケカンバのトンネルをくぐりながら進むので、足元だけでなくアタマにも注意しないとアタマをぶつけます。
この看板のある尾根ルートは、確かにアリが多かった~。左右は灌木が生茂ってるので~、いつクマがヌッと現れるか分からない、なかなかスリリングな道でした。
水場が何か所かあります。綺麗で冷たい、美味しい水。でも本当は、エキノコックス感染の可能性があるので、生水には飲まない、触らないが基本です・・・・。ワタクシは暑さと乾きに負けて飲んじゃった。多分大丈夫だと思いますが(汗)
時々視界が開けて、木々の間からオホーツク海と、知床五湖の遊歩道が見える。
ダケカンバのトンネルが終わって、ようやく視界が開けて、大沢が現れる。
真夏なので雪が融けていました。普段は雪渓に覆われているので、アイゼンが必要と聞いてたけど・・・この登りだと、雪渓を歩くならアイゼン、ピッケルが絶対に要るな・・・。今日は大丈夫だけど、装備が不十分だと本当に危ない山だ。
大沢の登り、もうすぐ終わり。ところどころ大きな岩を手足を使って乗り越えて行くので、グローブが必要。
羅臼平。ようやく景色が開けて、北海道の山らしくなってきました。
フードロッカー。この中に食糧品を格納して、クマに狙われるのを防ぎます。羅臼岳へはここから往復になるので、食糧を預けて荷を軽くしてから行きます。
羅臼平から山頂に向かうルートの途上から、振り返るとこんな景色。三ツ峰の向こうに連なる山々が見えてきます。
山頂直下。雨と風が強まってきて、大岩を超えるのはちと危ないな・・・と判断して、山頂は諦めました。また次回があるでしょう!それにしても良い景色。
5:30に登り始めて、下山は13:30。8時間の行程でした。体力的にはなかなかキツイ登山でしたけど、最高の景色が見れたし、ミステリアスな知床半島の内部に入っていけた満足感があります。また何時か挑戦したい山です。
下山後は岩尾別温泉「ホテル地の涯」の温泉にゆっくりと浸かって、足の疲れを直してからキャンプ場に戻りました。セイコマのツマミ類を肴に。ウイスキーでひとり乾杯!結局ヒグマには全く会わなかったなあ~、運がいいのか悪いのか??まだ一度も知床のヒグマに会ったことがありません。