2023年3月に注文したGRスープラSZ。折角GRスープラを買うのなら、開発の歴史・背景なども十分に学んでおきたい。ということでトヨタGT86、GRスープラの復活を手掛けたチーフエンジニア・多田哲哉さんの書籍を県立図書館で借りてきました。
「どんがら トヨタエンジニアの反骨」
とても面白かった。クルマの開発がどれだけエンジニアの努力の上に成り立ってるか分かります、大変なご苦労があったようです。クルマの中身へのこだわりと工夫は相当凄いものだったようです。
先日ようやく納車になったので、軽く試運転へ。左右後ろの感覚が分かり辛く、走りはじめの序盤はやや苦戦したものの、慣れてくれば大丈夫。想像してたより随分と乗り心地が良い、これなら長距離ドライブもかなり楽しめそう。
内装はダッシュボード、ステアリングがレザー、白いステッチ入り。ほとんどの内装パーツはF世代のBMW3シリーズ系の内装を流用してるらしいです。派手過ぎず、落ち着ける空間。計器類やスイッチ類は見やすく、分かりやすく、機能最優先に出来てる。流石ですね~。
スープラのスペックやサイズ感などをおさらいしておきます。
ホイールベース 2470mm 車重1410kg
エンジン型式 B48 直列4気筒ターボ 1998cc
最高出力 197ps(145kW)/4500rpm
最大トルク 32.7kg・m(320N・m)/1450~4200rpm
トランスミッション 8AT
タイヤサイズ(F) 225/50R17
タイヤサイズ(R) 255/45R17
GRスープラ
全長 4,380 mm x 全幅 1,865 mm x 全高 1,295 mm
ポルシェ992カレラ
全長 4,520 mm x 全幅 1,850 mm x 全高 1,300 mm
GR86
全長4,265 mm x 全幅 1,775 mm x 全高 1,310 mm
RX-7(FD3S)
全長4,290 mm x 全幅 1,760 mm x 全高 1,230 mm
各メーカーのミドル級スポーツカーのサイズ感はほぼ同じですな。
BMWのB48型。車検証の記載だとB48B20B(330i用の2Lターボ・高出力版ですね)。
BMW/G世代の5シリーズ用のシャーシを軽量化して2シーター化。上部軽量化、低重心化した新世代BMWの車体はアルミと鉄の複合、複雑な補強が多数入っています。ホイールハウスや底面の空力化が凄い。高剛性、低重心の理想的スポーツカーボディ。
・ダブルバブルルーフ、太いサイドシル、超高剛性ボディ、優れた空力。
・RZの1520㎏に対してSZは1410㎏ 電子制御LSDを省くので前後平均的に軽くなっている。※F32 420iM-Sportが1520㎏。
・電子制御LSDにより、直進安定性と旋回性を高めている、但しSZは一般的なオープンデフ。
・SZの17インチのランフラットタイヤの乗り心地は一般論的には高評価なようだ。細いタイヤの方が走りが良いという原理原則なのでしょうか。
ZF8HPは第3世代の最新版8HP51。レシオカバレッジのワイド化とロックアップ制御の進化によってCVTやDCTの領域もカバーできる。6速が直結なのは従来通り、低いギアのローギアード化が進み、低回転維持・効率化が進んでいる。1速飛ばしの架け替えでDCTに負けないスピードシフトを実現。演出的に、シフトチェンジの際にショックを感じられるように味付けしている。また従来の6速ATに比較してこの8速ATは小さく軽く(-20kg)なっている。
ややマニアックに情報を集めると、このようなクルマのようです。軽く試運転した限りでは、非常に乗り心地の良い、日常的に使えるフツーの乗用車です(笑)